将来の農地利用・集積のための地域計画を策定するために、各自治体が話し合いを開催してきました。
行政書士業務にも関係してくる計画なので、いくつか見学に行きました。
なぜか中城村の「農業みらい地域座談会」に参加
1回目
中城村
中城村は県外からファシリテーター(進行促進役)を招聘して取り組むということだったので見学に行ってみたら「来た人は全員参加してもらいます」と言われ、中城村民でもないし農業者でもないのに参加することに。
全く土地勘のない地区のグループへ配属となりました。オワタ。
グループのメンバーは、農業者、JA女性部、JA、農業委員、村議会議員みたいなバランスいい構成。
事前に声かけをして、来てくれる人を把握して、ある程度振り分けてたのかもしれません。
「中城村農業の10年後の未来はどうなっていたらいいと思うか(だったような)」をグループで話し合って発表するという内容でした。
ちな自分は知らない人とのグループワークまじで苦手です。就活のときもそういうのあるとこは避けてたくらい。
というか基本的に人と話すのが
最初に全員ふせんに5つアイデアを書くという指示があったんですが、
- 実現可能性は考えなくていい
- 意見を否定しない
- 楽しくやる
みたいなルールが事前に提示されてたので、農業者じゃない人どころか、なんなら小学生でもいけそうです。だから誰でも来ていいとしてたんでしょう。
逆に言うと「農業やったことないから分かりません」というのは通用しません。全員がちゃんと参加できるシステムでした。
グループワーク中に特に印象的だったのが、行政職員の存在感が0だったことです。
普通こういうのは、行政職員が各グループ回って説明したり質問したりするもんだと思うんですが、そういうサポートがいらないほど、ファシリテーターから出る指示は最初から最後まで簡単な内容で、各グループがそれぞれ自立して話し合いを進められる工夫がされてました。
行政職員は行政職員でグループ作って同じように話し合いしてたっぽい。
2回目
中城村
1回目の話し合いでできたぼんやり将来像を具体化する作業でした。
グループごとに話し合いでまとめた案を5つずつ出して、1人ずつ所属グループ以外の案2つに投票。
3回目はその結果を踏まえて実現するにはどう行動したらいいかを話し合うということでしたが、さすがに部外者がそれに入るのは?と思ってここまでにしました。行けば普通に参加させてもらえたと思います。
地域計画の公告
各地で話し合いをもっての結果が出揃いました。実際に公告された地域計画を見てみましょう。
どうしていきたいかという「地域計画」と、農地の「目標地図」があります。
地域計画
地区が多かった八重瀬町とうるま市をかいつまみ。
八重瀬町
東風平北地区
- 貸付希望農地はでてくるが、農地に利用できる水がないため、借受希望者が少ない状況。
- 宜次・外間集落は6次産業化を推進。
東風平中央地区
- 大雨の際に近隣の河川が氾濫し周辺農地が水没し、作物に被害が発生。
- 地下タンクの清掃も行い今後も長期的な利用ができるように関係機関と調整を図る。
東風平西地区
- 集積集約に関しても水がないため栽培できる作物が限られるため難しい。
- 一部未舗装の農道については、整備していくように関係機関と調整し、大型農業用機械等が利用しやすい環境整備に努める。
東風平南地区
- 自然栽培地区のような形で自然栽培の農家をまとめていく。
- 全集落で農業法人を育成すると共に、農地の作業効率を図るため農作業の機械化を進め、ハーベスター等のオペレーターの育成に務める。
具志頭北地区
- 施設野菜等に関しては継承者がいる経営体が多いが、さとうきび農家の継承者が少ない。
- 水がある農地や平坦地に関しては施設栽培できる作物を、斜面地などの農地はさとうきびや牧草を栽培する等、すみ分けおよび経営を移行して担い手に集約していく。
具志頭中央地区
- さとうきび農家が少なくなっていくに伴い集落営農等を推進し、ヨモギを6次化産業でブランド化できるようにする。
- 特産品であるピーマンの選果に関して、すでにある施設が処理容量を超えているため、新たな選果場にて、効率的かつ安定的なピーマン出荷ができるようにする。
具志頭西地区
- 畑地かんがいは、ある程度整備されている。
- 主作物等を関係機関と調整し学校給食で提供し、地産地消を図る。
うるま市
南風原地区
- 平成27年度「豊かなむらづくり全国表彰事業」において農林水産大臣賞を受賞するなど、非常に農業が盛んで、多くの新規就農者が参入している。
- 遊休化した農地も見受けられ、それらが規模拡大の妨げとなっている現状。
津堅地区
- 離島特有の運送費負担が重く、負担軽減策も課題のひとつ。
- 相続未登記農地が多いため適切な貸借ができず、耕作放棄地の発生要因となっている。
伊計地区
- 伊計島の大部分が土地改良区となっており、農業が盛ん。
- 遊休農地が少ないことも特徴。
浜比嘉地区
- 高齢化や担い手不足の課題があり次世代の人材育成が必要である。地区外からの参入についても歓迎。
- 国外の地権者も見受けられる。
下原地区
- 畜産農家と耕種農家で定期的な情報交換会を行い家畜の糞尿処理など互いの課題解決に協力が必要。
- 都市化が進んでいるためか農地の貸し渋りがあり、農業者の規模拡大の妨げとなっている。
照間地区
- 特色として、畑だけでなく田を活用した農業も営まれている。
- 近年は牧草地を求める畜産農家が増加しているが、農地の出し手が少なく規模拡大が困難な状況。
石川南地区
- 交通の利便性が高いことから市外在住者の耕作者も見受けられる。
- 老朽化した農道や排水路の再整備、未整備地域での農業用水の確保などの課題もある。
宇堅港原地区
- ヤミ小作の解消、違反転用の対応など課題もある。
- 宇堅においては、農地と宅地が混在しており、規模拡大が困難。
石川北地区
- 土地改良事業による基盤整備された農地が広く、さとうきび、野菜、花卉、畜産等の多種多様な農業経営が行われている。
- 栽培作目が混在していることから農地利用に関するトラブルも見受けられる。
具志川北地区
- 水耕栽培などの少ない面積で行える経営も考えられている。
- 繁殖牛経営が増加している一方で、堆肥処理が課題。
宮城島地区
- 基盤整備外では農業用水の確保が難しい現状。
- 農地への不法投棄については、自分の農地でなくても関心を持ち、発見したら連絡をする。
兼箇段地区
- 花卉類の栽培が盛ん。
- 地域の農業者同士で交流があるなど、農家コミュニティとして先進的。
与勝地区
- 与勝地下ダムが整備され農業用水が豊富。
- 生産だけでなく、加工・販売も一貫して手掛けて所得増を目指す。
地区によって特色があるのが分かりますね。
高齢化、水が重要なこと、新規就農者への支援は共通。
毎年見直しあり
地域計画は見直しがあり、今後も話し合いの場が持たれます。
時期は市町村の担当部署に問合せてください。
南風原町はネット上で地域計画のアンケートをとっています。
農業振興地域における地域計画における意見聴取(アンケート)について
南風原町
アンケート実施期間
令和8年1月5日(月曜日)~令和8年1月31日(土曜日)
アンケートフォームのリンクが用意されてるので回答しちゃいましょう。

