みなさんは「土地家屋調査士」という名称を見て、なにを思いますか?
「名称が長い」と思いますね。同感です。
土地家屋調査士は、土地や建物の測量などを行い、図面を作成して全部事項証明書(登記)を作ったりの内容を書き換えることができる仕事です。
実は登記手続できるのって司法書士だけじゃないんですよ。
土地家屋調査士ができる登記手続
全部事項証明書(登記)の赤枠で囲んでる表題部ってとこが土地家屋調査士の担当です。
①地番
②地目
③地積
は、なんとなく分かりますかね。
原因及びその日付には、土地を合筆・分筆したことや、地目が変わったこと、測量した結果、地積が変更になったことなどが記載されます。
行政書士と土地家屋調査士の関係
行政書士は農地や土地利用の手続をするときに土地家屋調査士と連携することがよくあります。
そういった業務を主にしている行政書士だとズブズブの関係と言ってもいいでしょう。
行政書士から土地家屋調査士への代表的なのは、農地転用手続をしたあとに登記地目を畑→宅地とかに変更してもらうケースです。
土地家屋調査士から行政書士への代表的なのは、農地売買するための測量や地目変更を依頼されたから農地手続やってくれってケース。
といった感じで協力して業務をすることが多いんです。
さては土地家屋調査士大変だな?
そうやって関わっていると気づいてしまうんですね。
土地家屋調査士の仕事ムズくね?と。
もちろん正確な測量が求められるので測量技術の向上にいそしむというのは大前提ですが、それ以外にもいろいろどうやってんの?と思うところがあります。
例えば、分筆とか土地境界の確定(筆界特定っていうんか?よく分からん)のための測量や図面作成をするため隣地に入ったり、隣地所有者にも確認してもらって同意をもらう業務があります。
それに関して、
- 隣地所有者と連絡つかんかったらどうすんの?
- 立会で揉めること多そう
- 同意をもらうのが難しかったら報酬増額?
- 見積額って定額?地積の広さ?測量しやすさ?
- 大雨のときは測量できない?
- 境界目印見っからんときどうしてる?
- 数字ミスれない?
- 現地調査時・測量時に近隣住民に怪しまれそう
- 1人ではできない?
- 雨の日とか暑い日大変そう
- 必ず指定通りの地積で分筆ってできるの?
- 測量する人によって地積変わる?
- 境界杭とか印って信じていいの?
- 山の中とか人が入っていけないようなとこはどうしてんの?
- あとから他の人が測量して地積違ったらなんか責任とらんといけんの?
といった疑問が湧いてくるのでありました。
これに加えて登記手続きは法務局とのやりとりになるので、思い通りに手続できるもんなのか?っていうのもあります。
やっぱりたまに見解の相違があるようです。
- 土地家屋調査士と法務局の関係は良好なのか?バチバチなのか?
- 法務局でダメって言われたらどうすんの?
- 法務局って怖い?
土地家屋調査士はガテン系士業でありコミュ力おばけである
測量をするので必然的に事務所から出ていく仕事です。
土地の測量だと暑い日も寒い日も外での作業だし、前準備で草刈りとか伐採とかすることもあると聞きました。穴掘ったりもするみたいです。
大変すぎる。
それよりもヤバいと思うのが、隣地所有者とうまいこと折り合いをつける能力です。
隣地所有者って少なくとも3人くらいはいるだろし、選べませんからね。
絶対に同意しないマンとか話通じないマンが出てきたらどうしてんだろう?
境界確認とかのたびに毎回毎回何人もの隣地所有者ガチャをやってるわけです。とんでもない。
みんな土地家屋調査士になろう
ここからアピールタイムです。
土地家屋調査士のことに触れるときは必ず言ってますが、相続登記義務化なって不動産流通が増えるこれからは需要が激増すると思われます。
なのに土地家屋調査士は高齢化の減少傾向で試験合格者も少ないです。これはチャンス。
興味をもった方は是非挑戦してみることをオヌヌメします。
自分は大変そうなので無理です。
杭を残して悔いを残さず。