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【農地業務】行政書士の重要な役割

農業への新規参入や農地拡大ために農地法許可をとる。家を建てるための農地転用手続をする。

 

一般的な行政書士の農地業務はこういったイメージじゃないでしょうか。

 

実際の農地業務は、それ以外の相談も多くあります。

事後的に適正な手続を行う

  • 農地転用手続をせずに資材置場にしてしまって農業員会から指導を受けた。
  • 測量したら自宅の敷地が隣の農地にはみ出していると判明した。
  • 売買契約をして代金も払ったけど名義変更ができない。
  • 墓を建て替えたいけど既存墓の敷地の地目が畑だから農地転用手続もするよう言われた。
  • 過去に農地転用手続したけど当時の手続内容が現状にあってなくて不都合が生じている。
  • 農地手続をしようとしたら農業委員会にまず違反転用の原状回復をしろと言われた。
  • 実家が建ってる土地の地目が畑なんだが?
  • 親が買ったって言ってる農地の名義が他人。

農地は契約や工事や手続をした後に問題が発生することがハンパなく多いです。そしてどうしたらいいか分からず途方に暮れます。

 

こうなる主な原因は、みんな農地法を知らないし知る機会がないからです。

義務教育でみっちり教えるべき。マジで。トラブルの元。

 

わけわからんことになってる事案の状況整理と必要な手続を把握して、事後的に手続を行うことが可能であれば、適正な手続を踏んで正常な状態にもっていく。

 

これも行政書士の業務です。

今後、問題ある農地が山ほど顕在化するはず

ついに相続登記が義務化されました。

この機会に相続手続をしていなかった不動産の確認や整理をしようとして、上記の例のようなことが爆増するのではと思ってます。

 

農地の所有者は高齢者がほとんどで自分で手続きするのが難しいことも多いです。

 

土地家屋調査士や司法書士、農業委員会などと連携して、是正を行っていくのは行政書士の重要な役割になるでしょう。

 

むしろ新規でなんかやるための農地手続よりも、既存の問題が生じている農地を利用できる状態になるよう手続して活用することの方が大事だと思ってます。人口減少していきますしね。

 

農地の問題は国の食糧自給、安全保障にも大きく影響します。

適正な状態の農地を増やし、農地の流通を促進、経済発展のため転用手続を行う一方、農地を守り、有効活用に寄与する。

 

すごい。地球の未来は行政書士にかかってると言っても過言ではないですね。