行政書士会でeMAFFの研修がありました。
NHK
講師はこの記事に登場している農林水産省の畠山さん。
システム開発にかかる専門的な知識不足を補うため、仲間と励まし合いながら情報処理の国家資格取得を目指して朝4時半から勉強したそうです。ヤバい。
ノダさんだー!
河野デジタル大臣曰く、国際会議で日本では農水省がデジタル化最先端行ってるって言ったら結構引かれるとのこと。
職員へのデジタル教育がされてて、外部委託するんじゃなくて自分たちでいろいろできるのがすごいそうです。
画面がリニューアルされてた
ログインした画面です。しばらく見ないうちにキレイになってました。
チャットでお問合せっていうのが追加されてます。
これも農水省職員が自分たちでやったとしたらすごいですね。
手続画面
利用できる手続はポータルで一覧が見れます。
行政書士が扱う手続も検索したらだいたい出てきそうですが、フリーワードで検索もできるけど、スペース入れての2語検索?はできないっぽいです。
3条・4条・5条も利用できるので見ていきます。
まず3条の画面です。
各項目はクリックしたら開くようになってます。
中身見た感じ、紙申請にはある項目がなくなってるのとか、添付の指定がないものがあります。
もしかしたら紙申請よりちょっと簡素化されてるのかもしれないです。
次は5条の申請画面見てみましょう。
謎なことに「農地法5条」では検索にかかりません。名称は「農地転用許可制度 農地等の転用のための権利移動の許可申請」となってます。「農地転用」でなら出てきます。
添付ファイルの画面です。
当事者の連署による申請であることを証する資料ってありますね。
紙申請では連名で申請してたけど、電子申請は片方だけが操作して申請できるので、なんかしらの担保をとらないといけないってことでしょうか。
証する書類は具体的に何を出せばいいのかは分かりません。
は?申請できない?
既に稼働してる農林水産省の電子申請システムの説明してるのに、さっきから分からん分からんばっか言ってるのに気づきましたか?
何を隠そうやったことないです(ドヤァ
というかできないです。
行政書士なので代理で電子申請はできるんですが、代理申請するためには申請者にも電子申請用のアカウントをとってもらって、オンライン上で手続の委任を受けないといけません。
これがまずハードル高いです。特に3条の申請者は高齢の方が多いですから。
なんか予算確保とかシステムを合わせる?っていう作業もいるらしく、聞いた範囲では3条・4条・5条許可申請が利用できる農業委員会はまだありません。
アカウント取得
なんにせよ利用するにはアカウントを取らないとけいないので、とったときの話をします。
農林水産省
まずeMAFF IDっていうのが必要です。
で、eMAFF IDをとるためには、先にgBizIDを取ることになります。
gBizIDを登録してなかったので、そっから手続しました。
エントリーとかプライムとか区分がありますが、プライムにしとけばよさそうなのでプライムを選択。
①GビズIDのサイトで申請書作成。
②印鑑証明書と申請書を郵送。
③メールが送られてくるのでワンタイムパスワード入力して登録。
④gBizIDで農林水産省共通申請サービスにログイン。
4日で登録完了。簡単でした。
ログインは2段階認証?になってます。
自分の場合はログインしようとすると登録した電話番号に確認コードが送られてくるようにしたんで、それを入力したらログインできます。
行政書士の代理申請
登録している行政書士には、システム上で代理申請を依頼することができます。
画面右上の名前のとこをクリック
↓
マイページ
↓
代理申請の委任
↓
代理申請を委任する
で、この画面になります。
「委任先の検索」で、法人名/屋号のとこに「行政書士」って入れて、近隣の市町村を入力してみてください。
今後に注目
電子申請できるってことは場所の制約が薄れるってことなので、手続によっては全国どこからでも依頼を受けられるようになりそうです。
でも、行政書士がかかわることが多い3条や農地転用の農地手続に関しては現地確認は絶対に欠かせないので、オンラインだけで完結させるべきじゃありません。
農業委員会との調整なども必須なので、申請や補正等だけオンラインという形になるんじゃないでしょうか。
また、公開されてる手続は知らないものも多く、知らない手続を知るきっかけになります。競馬についての手続も農水省なんだ!それはそうか。とか。
eMAFFでいろいろ受任する行政書士が増えたらノウハウも広まっていくでしょう。
冒頭の研修は中央研修所サイトにオンデマンド研修としてアップされています。
行政書士のみなさん中央研修所見てます?いろんな研修あっていいですよ。