行政書士の名前やイメージから書類を作成しまくる仕事だと思われがちです。自分もそう思ってました。
実際は、やってる業務によるけど、行政に提出する書類作成時間が業務時間に占める割合は少なく、自分の場合は1割くらいです。1割ないかも。
書類作成以外にやってること
打合せ、確認、調査、調整に5億倍時間がかかります。
依頼者との打合わせや担当部署での確認はもちろん、書類収集のためあちこち行政機関を回ったり、現地視察や測量、その他関係者や士業とのやりとりなどです。
行政に提出する書類作成時間より、依頼者とか関係者とかへの報告書面やら説明書面やら作ってる時間の方が長いかもしれません。
過不足なく簡潔に分かりやすくなるよう内容考えながら作るので結構時間がかかります。ややこしい案件だと何回も何回も作りますし。
で、何日もかけていろいろやった末に書類作成(申請)までいかないってことは普通なので、行政に提出する書類作成時間が業務時間に占める割合は少なくなってます。
手続書類作成は業務の最後のステージです。基本的に全ての確認が終わってから書類作成開始です。
仕事はあっても確認作業とかだけやってて手続書類作成はない時期も結構ありますよ。
書類作成時間の割合が多い業務少ない業務
書類作成時間の割合が多い業務
一般的なイメージに近いガンガン書類作成してそうな業務といえば、自動車登録手続(車検証の名義変更とか住所変更とか)ですかね?
陸運事務所近くにある行政書士事務所だと必要書類をブワーッと預かって、ちゃちゃっとチェックして、シュババッと手続書類作ってるんじゃないでしょうか。たぶん。
ただし、事前に車庫証明も必要なら現地調査・測量や警察署に2回行くなどしますし、登録手続が終わってナンバープレートも届ける出張封印とかだと車があるとこに行くための移動時間がかかるので、書類作成以外の時間が逆転するかもしれません。
他だと、建設業の年度報告なんかは書類預かって、あとはほぼ書類作成ということが多いです。
こっちも提出に行く時間はかかります。
定型業務・定期業務だと書類作成時間の割合が増える気がします。
書類作成時間の割合が少ない業務
むしろこっちの方が多いのでは?と思ってます。
例えば自分が依頼を受けることの多い農地関係・土地利用関係。
必ず現地視察と担当部署への確認をするので、それだけで結構時間がかかります。他にもいろいろやることがあって、依頼者や関係者と何回も何回も打合せをすることも。
図面が必要になる手続が多く、建築士などからもらえることもありますが、こっちで図面作成もする場合は書類作成時間が増えますね。
また、事業の許認可などの手続でもいろんな確認や調整とかが必要で、書類作成以外の時間が多いイメージです。
福祉タクシー許可申請なんかもかなり確認や調整に時間がかかります。
書類作成って楽しいの?
楽しくないですね。
黙々と作業するのはイケる性格だと思ってたけど、やってみると書類作成作業は好きではないことが分かりました。
行政機関とか現地回ってる方がよくて飲食店巡りも捗ります。
いろいろ巡るようになって飲食店の閉店が多いのが分かりました。気に入ったところがすぐになくなってしまうこともよくあります。飲食店経営は大変。