農地業務メイン行政書士なるもの、ちょっとは農業のことも知ってないといけない。ということで就農事例発表を聞きに行ってます。
2022年
令和4年12月4日 新規就農相談会が開催されます
沖縄県
就農事例発表
発表者は個人事業主の農家2人。
1人目
- 女性4人でやっている
- ロゴマーク有効
- 低農薬での失敗談
- 売上はほぼ冬場
- 新規就農の際はJAに相談
- ミニトマト大変
- 農家グループに入って情報収集
2人目
- 夫婦2人でやってる
- 土地なかったが役所からの情報提供きっかけで確保
- 設備の価格高騰
- 補助制度はアンテナ張って情報収集
- 冬場に稼ぐ
- 就農前の研修先のこと
- 連作での失敗談
- 農地利用最適化推進委員としての活動
- オヌヌメ作物
- 家族の生活分は十分稼げている
などなどいろんなことを話してくれました。
農業は基本冬が稼ぎ時なんかな?たまたま?
聴講者は30人くらいでした。
2023年
就農事例発表
お目当ての就農事例発表でしたが、台風接近に伴い、発表者の1人が台風対策のため来場できず。もう一人の発表者も発表後すぐ帰るそうです。
農業。自然と戦うお仕事。
今回の発表者は個人事業主の農家さん。
- 1人で始めて6年目。3年目で元研修先同僚をパートで雇用して現在3人体制。
- 30から2ヶ所で修行して3年で独立。
- 自信はあったが収穫とか思い通りにいかなかった。
- 農地の確保が大変。毎日農地探ししてた。名刺作って突撃。
- 農業大学行った人でも農地確保ができず断念する人も。
- 農地確保して半年は土作り。
- 最初はインゲンを考えてたが葉野菜にシフト。
- 単品目多出荷でJAに全出荷。
- ハウスはビニール交換代、鉄骨メンテで費用がかかる。
今回も新規就農のリアルが聞けました。キラキラな話じゃないのがすごく良かったです。
2024年
就農事例発表
発表者は個人事業主の農家2人。
聴衆は70人くらいいたような気がします。大盛況。
1人目
- 農業以外の仕事から就農。独立して6年目。
- 親族から農地を借りられた。
- 夫婦とパート1人。農福連携2ヶ所。
- 親族からトラクターも貸してもらってたけど、品目がかぶると使用時期もかぶるので購入。
- 最初は多品目をやったけど管理が大変。
- 花と食のフェスティバルで人参が金賞。
- 休日をとれるようにしたい。
- パートナーの協力・視点・意見が大事。
- 周りの農家から販売先を紹介してもらう。
- 作物の病気は事前の予防・対策が重要。
2人目
- 内地でプロパフォーマー?として活躍していたがコロナ禍で活動が難しくなり帰沖。
- 親族の知り合いの農家のピーマンを食べて感動しピーマン農家で研修を受ける。
- 独立して3年目。
- 最初はやりやすいと聞いたオクラから始めた。
- 農地確保のため、うるま市以南の自治体庁舎全部回ったが、話をすることすら難しかった。
- 鉄骨ハウス付きの農地を借りることができたが修繕整備にかなり費用がかかった。
- 1~2年目は台風・天候・虫の被害で大変だった。
- 対策のリズムがつかめない。やることが多くて対応後手後手。
- 周りの農家に聞こうとしても忙しそうだからと時間を置いたらいなくなってたり。
- 年40回収穫体験開催。無料でやることもあったが今は有料。
いろんな経歴の人が農業に参入してておもしろいです。
農福連携とか収穫体験とか経営努力がうかがえます。すごい。
新規就農事例発表
発表者は個人事業主の農家2人。
聴衆は30人くらいでした。
1人目
- 内地の農業法人で4年勤務。
- 農地は知人と農地バンクから借りてる。トラクターも知人から借りてる。
- 自己資金と新規畑人(はるさー)資金支援事業で就農開始。
- ハウスでピーマン、露地で小松菜栽培。
- JAファーマーズ、うるマルシェ、道の駅に出荷。生産量が増えたから出荷先増やした。
- 農地探しに苦労した。今もハウス設置できる農地探してる。
- 責任とやりがいがある。
- ピーマン栽培の環境制御装置を導入したい。
- 開業資金は1000万以上準備した方がいい。
- お互いの両親に協力してもらってる。
- 農業はパートナーの協力・視点・意見が大事。
パートナーのは前回の発表者も言ってたので、農業界の格言みたいなものかもしれません。
2人目
- 3人子育て中。
- 未経験だったが親族のマンゴー栽培を手伝ったのがきっかけ。コールセンター兼業で引き継ぐ。
- 本人、夫の2人で経営。
- マンゴー、ジャガイモ。マンゴーは年1収穫。
- JA、共同市場などに出荷。
- 夏のハウスはとにかく暑い。
- 害虫被害で収穫できなかった年も。
- マンゴーコンテストで2年連続で優良賞受賞。
- 新規就農にあたっては、資金、実家の協力、農業の基礎知識、栽培技術を学ぼう。
- マンゴー部会に参加。畑見に行かせてもらったり、すぐ聞ける環境。
- 新規畑人(はるさー)資金支援事業の支援金を毎月もらえた。
発表者のみなさん基本的に家族で協力して経営してますね。
農地の確保
就農事例紹介では毎回のように農地の確保が難しかったという話が出てきます。
親族とかから借りることができなかったらだいぶ苦労するようです。
これから各自治体で地域計画が決定していくので、計画次第では新規就農者の農地確保がしやすくなるかもしれません。
新規就農を検討していて農地の確保に絶望している方は、農業委員会に行って「地域計画ってなんすか?」と聞いてみてください。
戦利品
毎回、受付の際に「新規就農事例集」と「就農ガイドブック」をもらえます。
- 新規就農事例集
先輩新規就農者の、農業を始めたきっかけ、就農準備、経営の概況、これまでを振り返って、今後の目標、新規就農者へのアドバイス。
- 就農ガイドブック
いろんな情報が載ってますが、特に良いのは「新規就農者の実例からのワンポイントアドバイス」です。
60くらいあって、おおむね「農業なめんな」というアドバイスとなっております。農業大変。
この2冊は新規就農相談センターでもらえると思います。新規就農を考えている人は是非読んでみてください。
もらえんかったらすんまそん。