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住所?地番??家屋番号???

行政書士になって初めて知ったことの1つが住所と地番と家屋番号の違いです。

 

というか「地番」「家屋番号」というものがあるってのを知りませんでした。

住所・地番・家屋番号
住所・地番・家屋番号

 

地番を知ったのは農地手続業務の依頼を受けたときです。

その農地を見に行こうと住所でググっても検索結果に出てこなくて???となった記憶があります。

 

家屋番号を知ったのはスナックの風営1号許可申請の依頼を受けたときです。

 

店舗が入ってる長屋の建物の所有者を確認したくて登記をとろうとしたら出てこなくて???となった記憶があります。

住所と地番の違い

簡単に言うと住所は住居や店舗などについてる番号、地番は土地についてる番号です。

 

住所は住む所と書きます。畑や駐車場には住まないですよね。なので畑や駐車場のみに使われてる土地には住所はありません。

 

冒頭のググっても出てこなかったというのは、検索で引っかかるのは住所なので、住所がついてない農地は出てこなかったってわけです。

地番もググれるようになる日はくるんでしょうか。

 

ってことで住所は住居や店舗の番号、地番は土地の番号ですが、地番に住所を合わせることもあるので数字が同じこともあります。

そのときは、住所は「〇✕番地□」で地番は「〇✕番□」となっています。

 

地番と住所を合わせるかは地域によって違うみたいです。

なので、住所でググったらそれが地番ということもありますが、同じか違うかというのは登記で確認しないと分かりません。

住所と家屋番号の違い

住所は市町村、家屋番号は法務局がつけるものです。

 

冒頭の建物登記が出てこなかったときは、住所の「〇〇番地」で登記を請求したため「〇〇番」の家屋番号の登記が出てきました。でも所有者が違うんですよね。

 

困って他の人からアドバイスもらって固定資産課税明細書を確認すると、家屋番号が「〇〇番○」ってことが分かったので、それで建物登記をとることができました。

なんで違うのか

例えば、1つの土地に複数の建物が建っていることもありますし、逆に複数の土地にまたがって1つの建物が建つこともありますし、アパートとかマンションだと1つの建物に複数住居が入ってます。

 

また、土地は分筆(1つの土地を複数に分ける)や合筆(複数の土地を1つにまとめる)をすることがあります。

分筆や合筆は建物が建っていてもできるので、これも住所などと地番が異なることになる理由だったりします。

 

こういうことがあるので地番と住所や家屋番号は別々に設定されてるんですね。

 

なお家屋番号については、法務局の窓口で建物登記を請求しても「ない」って回答されることがあります。

ないってなに???となりますが、これは登記をしていない未登記建物です。こういうときは所有者も未登記って気づいてません。

 

ちな未登記建物にはまれによく遭遇します。

建物建てたら自動的に登記されるわけじゃないので気をつけましょう。あなたの家も未登記かも・・・

 

固定資産課税明細書の家屋番号の欄が空欄なら未登記建物です。

 

ちな未登記でも固定資産税はちゃんと課税されるのでご安心ください(?)

土地家屋調査士、土地家屋調査士をよろしくお願いします

登記=司法書士というイメージがありますが、司法書士の担当は土地や建物そのものではなく、不動産についている権利(所有権とか抵当権とか)の部分です。

 

普通に生活しててもなかなか関わることがないと思いますが、今回取り上げた不動産の地番や、家屋番号、面積、地目などについては土地家屋調査士という士業が担当しています。

 

なにか気になることがあれば土地家屋調査士に相談しましょう。