· 

不動産農地物件情報見てみた

とある不動産情報誌?にあった過去の農地物件情報を見てみます。

不動産の相場とかについてはよく分かりません。

 

普通の不動産と違って、農地は取引したり農業用途以外に利用するときは農地法の手続をしないといけません。

不動産物件情報でも農地に関しては農地法3条許可など農地手続がいることが記載されてることがあります。

載ってる情報

  • 所在地
  • 地域
  • バス停・駅
  • 価格
  • 面積
  • 坪単価
  • 物件種別
  • 地目
  • 販売区画数
  • 用途地域
  • 建ぺい率
  • 容積率
  • 接道方向・幅員
  • 私道負担有無・面積
  • 接道状況
  • 引渡・取引
  • 特記事項

たくさんありますね。建ぺい率とかは見ないでいきます。

市街化区域物件例

市街化区域は「市街化していこうぜ!」というとこなので農地転用も普通に認められます。

 

まずは参考に地目が宅地のとこ!

所在地   糸満市
地域 糸満
価格 1300万
面積 145㎡
坪単価 29.62万

地目

宅地
用途地域 近隣商業地域
接道状況 二方道路
特記事項 価格変更しました。

地目が畑や田以外で、現状も農地じゃなければ農地法は関係ありません。

普通の土地売買ができます。

こっから農地にいきます!

所在地   西原町
地域 与那城 
価格 5750万 
面積 543㎡ 
坪単価 35万 

地目

畑 
用途地域 1種低層 
接道状況 一方道路 
特記事項 西町図書館、役場近く。

ここは地目が畑なので農地転用手続がいります。市街化区域なので許可じゃなくて届出になります。

続いてはここ!

所在地    宜野湾市
地域 長田 
価格 8100万 
面積 372㎡ 
坪単価 72万 

地目

畑・原野 
用途地域 1種中高層・準住居 
接道状況  
特記事項 330沿い、銀行向かい、商業施設向き 。

商業施設向きで国道沿いってことで農地転用前提の売出しですね。

地目が畑・原野になってます。登記地目は1つの土地に1つしかつけれないんで、土地は複数あるっぽいです。

まとめ売りでしょうか?

 

と、思ったんですが、「登記」地目とは書いてないので1筆の中に畑と原野が混在してるのかもしれないです。

市街化調整区域物件例

こっからは市街化区域ではないところ=都市計画法・農地法的には農地転用してほしくない土地です。

 

ごごごごーごごーごごー!

所在地    糸満市
地域 阿波根 
価格 1650万 
面積 168㎡ 
坪単価 32万

地目

畑 
用途地域 調整区域 
接道状況  
特記事項 緩和区域のため、自己用住宅建築可。買い物便利。

市街化調整区域ですが、緩和区域になってるので住宅建築できます。

立地もいいのか坪単価は最初の宅地より高いですね。

手続は農地転用許可申請とあわせて開発許可申請もいります。

いけいけごーごー!

所在地    糸満市
地域 名城
価格 3600万 
面積 991㎡ 
坪単価 12万

地目

畑 
用途地域  
接道状況 一方道路
特記事項 琉球ホテル&リゾート名城ビーチまで約500m。

用途地域は空欄ですが、市街化調整区域だと思われます。

緩和区域かは分からないので住宅を建てれるとこなのかは確認しないといけないですね。

オレはやるぜオレはやるぜ!

所在地   八重瀬町
地域 小城 
価格 580万 
面積 959㎡ 
坪単価 1.9万 

地目

畑 
用途地域 無指定 
接道状況 一方道路
特記事項 農振農用地。小城体育館近く。

今までの土地と比べてやたら安いですね。

理由は、農振農用地という農業をするための地域に入っていて、基本的に農地転用ができないからです。

用途地域無指定=市街化調整区域じゃない=家建てられる

ではないので注意しましょう。

ひーはー!

所在地    南城市
地域 大里稲嶺 
価格 472万 
面積 780㎡ 
坪単価 2万

地目

畑 
用途地域 調整区域 
接道状況 一方道路 
特記事項 農地、道沿い、農地法3条許可要す。

ここも農地転用ができないか難しいかで農業用地としての売却みたいなので安くなってます。

農地法3条許可ってのは、農地を農地として売買・貸借・贈与などをするときにいる手続です。

用途地域が調整区域になってますが、南城市は独自の都市計画を定めてて、市街化調整区域がありません。

 

なくてよく分からんことになってるので、市街化調整区域にあたりそうなとこの表記が、未指定・農振地域・都計外・未線引・無指定と、統一されておらずカオスです。

 

担当部署で聞いてみたら、未線引・未指定・無指定は正しそうです。

不動産むずい

とりま安い農地は農地転用できないところっぽいと覚えておきましょう。

 

地目畑の土地が多く掲載されてるのは、宅地とかは売れていって入れ替わるけど畑は売れずにずっと残ってるからじゃないかと想像してます。半年以上載ってるやつあるし。

 

不動産売買は、ほんとにいろんな法律が絡んできてやややややややこしいです。

農地手続だけでもガンガン問題出てくるのに、それ以外もいろいろありますから、マジで四方八方から次々と問題が湧いてくるのが想像に難くありません。

 

不動産業者のみなさんはめちゃくちゃ大変な思いをしながら、ときには冷や汗をかきながら(冷や汗だけじゃ済まんことも多々ありそう)仕事されてると思います。